『食べたいが見つかるラジオ』7/5は穴子の日!!
- 手舞足踏 なかむら

- 1 日前
- 読了時間: 9分

こんにちは。
7月にしては珍しく少し涼しかったり、ちょっと雨に濡れたりで、先日うっかり風邪をひいてしまいました。
この難しい気候、季節、皆様もご自愛ください。
この番組は、
『食べたいが見つかるラジオ』と題しまして、
カレンダーの食の記念日を入り口に、
食べ物の背景にある文化や歴史、物語、
食から広がる世界の話、
身体を労わる知恵や思い出話、
時にはおすすめのお店などをご紹介します。
明日、食べるのが少し楽しみになるような、小さな種を蒔く番組です。
毎週土曜日21:00〜
週末の予定に少しだけ新しい景色を加えられたら。
そう願う“祈り手”としての『食べたい』が見つかるラジオです。
聞いてみようかなという方はこちらから
ちょっと風邪で鼻声なのでお耳汚しかとは思いますが、せっかくなので今日はレアな鼻声を楽しんでくださいね。
是非、作業や移動のお供にどうぞ。
①穴子の日
さて明日、7/5は 穴子の日!!
水産加工品の卸売を手がけるハンワフーズ株式会社さんによって制定されました。
日付は、7と5で「あな(7)ご(5)」の語呂合わせに由来しています。
「土用の丑の日」のように「穴子を食べる日」として定着させたいという想いが込められています。
うなぎに比べると注目されにくい穴子ですが、うなぎと同様にビタミンA、ビタミンB類が豊富。夏バテ防止などの切り口でも、穴子の魅力を伝えるよいきっかけになるでしょう。
②穴子の効果効能を漢方・薬膳の解釈で探る
うなぎに隠れて穴子の人気というのは、正直いまいちですよね。
江戸前のお寿司とかでは愛されてはいるものの、スーパーでも穴子はなかなか食材としてのバリエーションが少ないように感じます。
現にここのところ穴子のこと話すにあたり穴子探していたけど、スーパーに切り身とかなかなかないわけですから。
うなぎを食べられないから穴子を食べる的な舐められも若干発生していますが、今日は穴子の絶対的な味方として、穴子の魅力をしっかりお伝えしたいと思います!!
まず薬膳的に穴子を見ていきます。
性味(食べ物の性質):温、甘、鹹
ここでは穴子を食べると温まる、ということだけ押さえておいて下さい。
帰経(食べるとどこに影響があるか):肺、肝、腎
肺:文字通り肺、呼吸器と免疫、腸や皮膚とも繋がりがあります。
肝:気巡りや血の貯蔵を担当しているので、ストレスや貧血と深い関係があります。
腎:生命力の源。脳、歯、骨、泌尿器、婦人科系、など、年齢と共に弱ってくるところで
アンチエイジングとも深い関連があります。
次に穴子が持つ効能を5つご紹介します。
上の帰経を意識して読んでみると面白いですよ。
こちらでは箇条書きにしてありますが、詳しく解説が聞きたい方は是非、ラジオの方を聞いてみて下さい。
【効能】
⑴「祛風通絡(きょふうつうらく)」
しびれ症状改善
関節の痛みの緩和
筋肉のこわばりの解消
⑵「補虚損(ほきょそん)」
病後の体力回復期
出産後の体力回復
慢性的な疲労感がある時
免疫力の低下時
⑶「解毒」体内の毒素を排出する
皮膚トラブルの改善
痔の症状緩和
体内の余分な老廃物の排出促進
⑷「強精壮腎(きょうせいそうじん)」
腰や膝の無力感
疲労感や気力の低下
腎機能の弱り
⑸「カルシウム補給」
カルシウムが豊富で、骨の健康維持に役立ちます。
特に骨粗しょう症の予防に効果があるとされています。
上の解説でとても食べたくなってきたと思いますが、やはり食べ過ぎはご注意を。
【食べる頻度の目安】
・週に1~2回程度
【穴子が不向きな方】
・熱証(体が熱っぽい)
・炎症性の疾患
・アレルギー体質
上記の方は食べる頻度や量などお気をつけて。必要があれば医師に相談して安全に楽しんで下さいね。
という感じで、穴子すごいですよね。
うなぎの崇められ方に疑問さえ感じてしまうほどですね。
③うなぎ、ハモ、穴子、三国志。
さて、上でも話題に出たうなぎ、西で人気のハモ、そして今回の主役、穴子。
夏のスタミナ食の覇権を争っている3者を比べていきたいと思います。
まずは基本情報から比べていきます。
うなぎ | 穴子 | ハモ | |
分類 | ウナギ目ウナギ科 | ウナギ目アナゴ科 | ウナギ目ハモ科 |
生息地 | 海と川を行き来する (回遊魚) | 海(海水魚) | 海(海水魚) |
食感・味わい | 油が非常にのって 濃厚な旨味 | 脂が少なく、 ふっくらと柔らかい | 淡白で骨が多く、 湯引きや天ぷらで食べる |
見分け方 | 側面に斑点が並ぶ | 皮膚に細かい鱗がある | 口先が長く鋭い歯 |
ウナギに突出して多いのがビタミンA(目と皮膚にいい)で、穴子の4倍以上、ハモの30倍以上も含まれています。
ビタミンAと同じ脂溶性で抗酸力が高いビタミンEと骨を強くするビタミンD、さらにカルシウムが多い点もポイント。
また、疲労回復とストレス緩和を促すビタミンB群が多く、土用の丑の日だけに限らず、疲れやストレスを感じたときに食べるのがおすすめと言えそうです。
一方、脂質とコレステロールの高さが気になるところですが、DHAやEPAをはじめとする質の良い脂肪酸を多く含んでいるので、食べ過ぎない限りは問題ないでしょう。
アナゴはウナギ・ハモよりも目立って多い栄養素は鉄くらいですが、抗酸化力の高いビタミンAとEが十分含まれています。
また、たんぱく質がウナギと同じ量含まれているのに対して、脂質は約半分。蒸し穴子・煮穴子・焼き穴子いずれの料理も、さっぱりと食べやすいところが支持されている理由の一つでしょう。
ヘルシー脂っこいのが苦手な人やダイエットをしている人がスタミナをつけたいときは、鰻重よりもアナゴ丼やアナゴ寿司を選ぶと良いかもしれませんね。
だから穴子の天ぷらはあるのにうなぎの天ぷらはないんですね。脂っこ過ぎるから。
ハモの特徴は、たんぱく質が豊富でありながら、脂質とエネルギー(カロリー)が低いこと。コレステロールはウナギの1/3以下です。
たんぱく質の代謝を助け、重要なホルモンの働きを調整するビタミンB6も多いので、筋力アップやダイエットの強い味方になってくれそうです。
また、糖質と脂質の代謝を助け、アルコールの分解を促進するナイアシンも豊富に含まれています。
ハモは湯引き、酢の物、鍋、照り焼き、棒鮨とメニューのバリエーションが豊かな点もポイント。お酒好きの人はハモ料理に注目してみてください。
ちなみに鱧は梅肉と一緒に食べるのが美味しくて好きです。
鱧はカルシウム豊富なので、薬膳でいうところの精神安定剤なのでメンタルにもよいです。
ただ骨が多いのでご注意を。
【鰻の食べ合わせの話】
うなぎと梅は一緒に食べるなと言われていますが、薬膳的にはむしろとてもいい組み合わせで、美味しくて食べ過ぎてしまうからこそ広まった説だとか。
また、うなぎとスイカを一緒に食べるな、は本当です。
油の多いうなぎと水気の多いスイカはお腹で喧嘩してしまい、消化が水と油で上手く進まないから負担がかかるし水腹になって苦しいからです。
うなぎ一強から、鱧や穴子の選択肢が増えたら嬉しいです。
④穴子を美味しく食べるには。
さて、穴子を美味しく食べるには。
切り身の状態で購入して、どうするかなのですが、私はよくハモでこれをするのですが、
穴子でやっても絶対美味しいのでご紹介します!!
本当はこれの穴子バージョンの試作をしたかったのに、穴子売ってなさ過ぎて結局いつも通りハモを買ってきてしまったんですけど。
フリット的なものです。
でも卵とか使わずにシンプルにいきます。
切り身に、小麦粉と粉チーズ、少しの塩を混ぜた粉を纏わせ、
多めの油で焼くだけです!!
そしてそこにかけたいのが、バルサミコクリーム。
スーパーなどで売ってます。
酸っぱくて少し甘いバルサミコ酢のソースです。
濃厚さと甘酸っぱさで最高の一皿となるでしょう!!
もう一つが、スチーム穴子。
蒸し器にホイルを置き、お好きな野菜と共に穴子を食べやすいサイズに切ったものを乗せて、アルコールと味醂、塩などかけてホイルに包み蒸すだけ!!
ポン酢や醤油、お塩や千切った梅肉を乗せて食べるのも美味しいでしょう。
紫蘇や茗荷、生姜などの薬味もあると美味しく食べられそうです。
穴子は体を温めますが、うなぎと鱧は冷やすので温める性質のある薬味とは相性が良いでしょう。
スチームだと溶け出したコラーゲンや出汁を野菜と一緒に食べられるので美味しくて美容にも嬉しいですね。
スパイスやハーブと合わせるのも美味しいと思うので、ぜひいろんなスチーム穴子やスチーム鱧など挑戦してみてください。
写真付きじゃないとわかりにくいですよね。
ラジオを配信した数日後、ハモに加えて穴子も入手し、2種の味付けでフリットを作りましたのでご覧ください!!




ハモと穴子を同じ味付けで2種調理し、味を比べました。
野菜などは冷蔵庫にあるもので作ってしまったので、ラビゴットソースはきゅうりと2色のパプリカ、赤しそジュースを作った時の残りのリンゴ酢、塩とマーマレードジャムを入れて作りました。
パンプキンソースはカボチャを煮詰め、色が良くなるようウコンと塩、コリアンダーパウダーを入れ、テクスチャー調整程度の牛乳を入れミキサーにかけてあるので、使うときは牛乳で伸ばして使います。
その牛乳を多く入れればカボチャスープになるので一度の仕込みで何度か美味しいと言った感じです。(塩やスパイスは適宜調整が必要。スープならシナモンやカルダモンを入れても美味しいし、ブラックペッパーを振って味を〆るのもいいですね。)
そして甘くすればカボチャのお汁粉にもなりますね。
カボチャのソースにはバルサミコクリームがとても合います。
そして偶然買ってあったブラックチェリーが最高の仕事をしてくれました!!
家庭でもこのくらいのものが出てきたら特別感がありますよね。
おもてなしにもぴったりです。
そして味比べの結果、ハモのジューシーさやボリューム感も最高だけど、穴子の海の生き物としての魚らしさや香ばしく仕上げた時の感じもいいな!!となり・・・
見た目と調理しやすさ、お腹の満たされ方はハモ
旨味や味、脂がしつこくなく、中年に優しいのが穴子
という感想を持ちました。
両方美味しいし、好きなんですけど、バランスの良さや魚の旨味自体は穴子に軍配の勝利!!
と言ったところでしょうか。
後期高齢者のお二人と食べたので穴子が人気でした。
私自身、ハモが大好きでしたが、今回は穴子が好みでした。
年齢重ねると穴子が好きになるのではないかという仮説が浮かび上がりました。
さて、明日の穴子の日、あなたが食べたくなったのは、果たして??!
うなぎを差し置いて穴子が躍り出て欲しいところですが、うなぎ、穴子、鱧、それぞれの魅力も伝わったかと思います。
自分の体に、その時の状態に合いそうな夏のスタミナ食を選んで、
元気にお過ごしください!!
ありがとうございました。
コメント