『だらだら坂』手舞足踏オリジナル精油6ml
向田邦子さんの短編小説集『思い出トランプ』。
普段小説などは読まない私が、20代後半のそれも後ろの方に読んで感銘を受けた本でした。
東日本大震災で誰もが“絆”という言葉をヒリヒリ擦り切れるくらい、まじないの様に唱えていた頃。美談ではなく、不都合な“絆”を書いていた向田邦子作品の特集を見て、読んでみたのです。
その中で最もくらった作品が『だらだら坂』。
中小企業の社長の庄治が、白いだけが取り柄の気の利かぬ太った女を愛人としてマンションに囲い、育てていた自尊心と恋心が物言わぬ女の変化と強さに思いがけず折られるという憂いに満ちたストーリー。
出会って1年で強く美しく、隣のマダムと似た顔に少しずつ変わっていくトミ子。
昭和の男性の嫌味なくらいのいやらしさと哀れさを纏う庄治は、ねずみというあだ名で呼ばれる自分に妙に納得し呆れながらも、トミ子の部屋を後にする。
知っているはずの景色を初めて見るように、だらだら坂を下って行く。
女の怖さ、賢さ、強かさ。変化していける順応性。
男の変われなさ、弱さ、悲しさが対照的な物語。
正直ジャンルとしては多分怖い話。
おばけこそ出てこないものの、怖い。
でも、話の最後に庄治が坂の上から見た夕焼けに染まる街はなんとも美しい。
ー 『だらだら坂』 ー
〜 坂の上から見た夕焼けの街 〜
・キャロットシード
・ベチバー
・フランキンセンス
・セロリシード
〜 トミ子 〜
・ラバンジングロッソ
・タラゴン
・スペアミント
〜 庄治 〜
・コリアンダー
・ネロリ
・ベルガモット
という10種の涼しくも温かい温熱・陰陽のバランスの取れたオイルに仕上がってます。
気血が巡る香りは本来乾きやすく、潤いを失ってしまいがちですが、こちらは陽の性質と共に陰の性質もしっかり入っているので、乾かない気血巡り・潤いをキープした気血巡りが可能に。
メランコリックな空気感があるものの、庄治の最後の謎の満足感、彼が見つけた何かが残る香りです。
元気は出したいけどポジティブの押し売りは今は受け取れない。。。という時。
明るい曲より悲しい曲を聴いてから元気を取り戻したい時。
そんな時助けになってくれるブレンドです。
是非、芸術の秋にお試しください。
また『オーダーメイド調香アロマ』のサービスでは漢方診断やインタビューを通してあなたにぴったりの香りをお届けしています。
ご興味ある方は是非そちらもチェックしてみてくださいね。
注意:必ず使用上のご注意、精油のご利用方法をご確認の上ご利用ください。
また以下の禁忌・使用に注意が必要な精油を含みます。安心してご利用いただくために必ずご確認ください。
ベルガモット:光毒性(紫外線を吸収しやすいため、シミなどの原因になります)があります。皮膚に塗った場合、4〜5時間は直射日光に晒さないでください。
使用上のご注意
- 原液のまま肌につけたり、口や目に入れたりしないでください。
- 直射日光、高温多湿の場所を避け、必ず立てた状態で保管してください。
- 使用後は必ずしっかりとキャップを閉めてください。
- お子さまやペットの手の届かない場所に保管してください。
- 品質保持期限以内にご使用ください。
- 開封後は1年以内を目安にご使用ください。(柑橘系精油は半年以内を目安にご使用ください。)
- 火気には十分ご注意ください。
- ペットのいる部屋でディフューザー等を使用し、エッセンシャルオイルを香らせることはお控えください。 特にケージやカゴ内で飼育している小動物(鳥やフェレットなど)のいる空間では使用しないでください。
精油のご利用方法
アロマストーンやティッシュ、ディフューザーなどを使って芳香を楽しんだり、希釈してマッサージや入浴剤、ルームスプレー、香水などに利用できます。
ドロッパーから出る1滴はおよそ0.05mlとなっています。
用途に合わせて希釈濃度の計算をしてください。