『食べたいが見つかるラジオ』②6/14は碧南赤しその日!!
- 手舞足踏 なかむら

- 6月17日
- 読了時間: 10分

第2回目、6/13に配信したラジオのブログ版です。
少し遅くなりましたが、是非ご覧ください
『食べたいが見つかるラジオ』と題しまして、
カレンダーの食の記念日を入り口に、
食べ物の背景にある文化や歴史、物語、
食から広がる世界の話、
身体を労わる知恵や思い出話、
時にはおすすめのお店などをご紹介します。
明日、食べるのが少し楽しみになるような、小さな種を蒔く番組です。
毎週土曜日21:00〜
週末の予定に少しだけ新しい景色を加えられたら。
そう願う“祈り手”としての『食べたい』が見つかるラジオです。
聞いてみようかなという方はこちらから
是非、作業や移動のお供にどうぞ。
今回、6/14は碧南赤しその日!!
愛知県碧南市にあるJA愛知中央の碧南しょうが・しそ部会さんが制定しました。
赤しそは主に梅干の色付けに使用され、その一番の需要期の6月、これに14日を“いいしそ”の語呂合わせで6/14としたそうです。
ちなみに赤しその日は7/7も記念日とされています。
こちらは広島の「赤しそふりかけ ゆかり」で有名な三島食品株式会社さんが制定しました。
ということで今回は赤しそについてお話ししていきたいと思います。
①赤しその効果効能を漢方・薬膳の解釈で探る
日本では昔から紫蘇が身近なハーブ、生薬として使われています。
しその種子が縄文時代の遺跡から出土しているそうなので長いお付き合いということになります。
私は漢方畑の人間なので今回は漢方・薬膳の解釈で語らせて頂こうと思います。
紫蘇葉(シソヨウ)、蘇葉(ソヨウ)と呼ばれ、シソ科のシソまたはチリメンジソの葉及び枝先を指します。
よくスーパーにある大葉は紫蘇とどう違うのか。今日はっきり言えるようになりましょう。
ずばり、大葉は青紫蘇の葉を指します。
枝ごと置いているのは稀で今の時期の赤紫蘇くらいのものなので、日々スーパーで目にしているのはほぼ大葉ということになりますね。
ここから結構、漢方的な解説になっているので少し表現など見慣れないものが出てきて小難しく感じてしまうかもしれませんが、普段私たちが漢方的にどんな風に解釈し、情報として頭に入れているかを垣間見れるいい機会かと思います。
なので正直ラジオでの解説は漢字が見えないのでかなり聴きにくいと思うので、今回はブログがおすすめです。(悲しくも悔しい本音です。)
性味(どんな性質か):辛、温
辛は辛味があり、体の余分な気や水分、湿気を皮膚から発散させる性質があります。
温は温まる性質があるので紫蘇を食べると体が温かくなります。
帰経(体に入った時どの経絡に入るか):肺、脾
経絡は気や血が全身を巡る通り道のことで、よく“ツボの通り道”と説明されることがありますが、ツボは駅、経絡は体の中を走る路線図という感じです。
平たく言うと、どこにいいのか。ということです。
この場合、肺(呼吸器、免疫や皮膚とも関係します)と脾(消化器)です。
※肺は一番外側の臓器と考えられているので免疫や皮膚と深い関連があります。
特に皮膚は肺とペアで働いている大腸も深く関わってくることが現在は化学でも
証明されつつあります。
効能は4つあります。
⑴解表散寒
解表:身体の表面の邪気を払う
散寒:寒さを散らす
→ 身体の表面の寒い邪気を追い払うという意味です。
例えば、寒気のする風邪、発熱、頭痛、鼻詰まり、咳などに有効です。
⑵行気寛中
行気:気巡りを良くする
寛中:お腹を和らげる
→ 気巡りを良くして胃腸の不調を和らげるという意味です。
例えば、胃腸のハリなどによる吐き気、嘔吐、喉や胸のつかえ、
梅核気(喉がつまる感じで、何も喉に詰まっていないのに梅の種でも詰まっているように
感じる症状。咳払いなどが多くなる。)、歯磨きの時にオエッとくるなどの強い
ストレス症状にお困りの方に嬉しい効果です。
気巡りに於いてお腹が大事な理由は、お腹の中で元気の“気”、栄養の“血”、潤いの“水”を
食べ物などから生み出す工場の役割という点があります。
お腹に余計な水が多かったり、気でパンパンに張っていると工場として環境が悪く生産も、流れ、巡り、いわゆる新陳代謝も悪くなってしまいます。
特にお腹に余分な水がチャポチャポと溜まっていると、吐き気や消化不良、食欲不振、身体の重さを感じやすく下痢もしやすいです。
お腹が張ると苦しかったり、お腹や胸が詰まる感じがし、便秘などにもなりやすいです。
改善するには、気巡りを良くすることで消化を促したり、巡りをつけて全身の“気”、“血”、“水”の流れを良くすることで、滞りや偏在(偏って存在すること)をなくすことを
目指します。なのでお腹を立て直すことはとても重要になってきます。
また、気巡りは本来足元までしっかり巡り、全身が温かいのが理想ですが、気巡りが悪いと足が冷えて上半身に気が停滞し、火照ったり、イライラしたりします。
気の流れが停滞して詰まることを“気滞”、気の流れが逆行することを“気逆”といいます。
梅核気や歯磨きをしてオエッとなるのは代表的な気逆の症状です。
“不通則痛”(ふつうそくつう)通りが悪いと痛い=詰まっていると痛い、の原則で頭痛などの痛みも出ます。
また水は陰、気は陽の性質なのでその陰陽バランスとも関係しています。
上で説明した紫蘇の性味は辛・温でした。
余計な水分を皮膚から発散し、温めてくれる性質でしたね。
⑶解魚介毒
解毒:解毒する
魚介:魚介類
→ 魚介の毒を解くという意味です。
魚介類の中毒による吐き気や下痢、腹痛に有効です。
防腐作用があるためお刺身の下に敷かれていることや、穂紫蘇が添えられていることもありますね。
特に生姜と合わせると効能がアップします。
⑷理気安胎
理気:気巡りを良くする
安胎:妊娠を安定させる
もうそのままです。妊娠中のつわりや吐き気に使われるそうです。
妊娠中のストレスケアにもぴったりです。
紫蘇が使われている漢方薬の例
・香蘇散:
気巡り、お腹の薬。湿気でクヨクヨしがちな人に。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に半島で湿気の多い土地と兵士の士気を考慮し軍医が使用し、
勝利を収めた歴史的エピソードのある薬です。
(私もこの薬が好きです。複数漢方を飲む際に甘草を含まないので併用しやすい。)
・杏蘇散:
咳、痰などに使われる肺のお薬。
・神秘湯:
(ストレスで悪化する)気管支炎、気管支喘息の肺のお薬。
・半夏厚朴湯:
ストレス、不安、気滞、気逆、梅核気に使われる代表的なお薬。
消化器と呼吸器を共にケアします。
こちらでは大まかに紫蘇の効能からどのように薬として使われているかをお伝えするためにご紹介していますので、お薬を選ぶときは専門家にご相談してください。
紫蘇を摂るのに注意が必要な人
素晴らしい効能があり、多くの人に良さそうな紫蘇ですが、注意が必要な人もいます。
・温病の方:
発熱(寒気を伴わない)や喉の痛み(扁桃炎)、強い口渇、熱性の急性感染症に
かかっている人は向きませんのでご注意ください。
・虚弱、多汗、過労の方:
弱っていて、大して動いていないのにダラダラと汗をかいてしまったり過労で
疲れ切っている人も向きません。ご注意ください。
薬理作用
ペソカルアルデヒド:芳香成分に殺菌、防腐作用がある。
とのことで、お刺身や魚介類に紫蘇を使う先人の知恵が科学でも証明されています。
食の営みに垣間見れる先人の知恵や、食事に添えた思いやりにはいつも頭が下がりますし、愛情が私にまで流れてきたようで、毎度嬉しく、感動してしまいます。
食と世界を眺めると、求めれど未だ得難い愛情を見つけてしまうくらいには私は孤独を
生きていますが、それでもいいと思えるくらい、多くの人と時間も空間も、当然国境も飛び越えて、繋がれる気がします。
②赤しそジュースを作ってみませんか?
湿気のこの季節は大嫌いなのですが、唯一の楽しみは、赤しそジュースを作ることです。
いつもカゴメさんのレシピを参考にしています。
コツなど細かい指示や写真を見たい方は是非こちらをご覧ください。
2ℓ分のレシピでざっと説明すると、
赤しそ(正味) 300g
水 2ℓ
砂糖 500〜1kg
クエン酸 25g
大きめの鍋に水を入れて沸騰させ、しっかり洗った赤しその葉を入れて15分煮込みます。
一度に葉が入りきらないので数回に分けて入れます。
葉を漉したジュースを鍋にかけ、砂糖を溶かします。
クエン酸を入れて完成です。
このクエン酸や後程出てくるリンゴ酢を入れた瞬間の鮮やかにパッと色が変化する様が何度見ても素晴らしく、その瞬間のために赤しそジュースを作っているような気さえしてきます。
そして上でも触れたように、リンゴ酢でも作ることができます。
リンゴ酢が液体であることと、酸味の違いで少し分量が変わります。
赤しそ(正味) 300g
水 1.8ℓ
砂糖 300〜500g
リンゴ酢 150〜200g
どちらも美味しく作れますが・・・
③クエン酸かリンゴ酢か、という難問。
まず味で比べてみると、
クエン酸:横に広がる酸味
リンゴ酢:縦に伸びるような酸味
(個人の感想です。ちなみに私は背筋が伸びる感じがしてリンゴ酢が好みです。)
余った時の利用法は、
クエン酸:ドリンクやお掃除に使える。マスカルポーネチーズが作れる。
リンゴ酢:ドリンクや料理(マリネやドレッシング、煮込みや味付けなど)に使える。
また、クエン酸は物質が安定しているため賞味期限も長く、数年使える上に比較的安価です。
そしてマスカルポーネチーズが作れるなんて!!ティラミス一歩手前みたいなものです!!
去年、赤しそジュースのブログを書いた際も、絶対クエン酸でマスカルポーネチーズを作るぞ!!と思ったのに未だやっていません。今年こそ挑戦したいと思います。
ちなみにこちらが去年書いたブログです。
紫蘇と梅の季節に
ブログ内にマスカルポーネチーズの作り方のURLが貼ってありますので是非ご覧ください。
④赤しそジュースの利用法
割る:水、炭酸水、お酒、サワー、ジュース
特におすすめなのが赤しそジュース×サンザシジュース×水or炭酸。
サンザシの希釈タイプのジュースがAmazonや楽天で入手できます。
サンザシは消化を助けてくれるので赤しそジュースと合わせることで、
最高の消化サポートドリンクが楽しめます。
かける:ヨーグルト、わらび餅、かき氷
特にかき氷は素晴らしい美味しさでした。
数年前、向島百花園に中秋の名月を見に行った際、初めて食べて感動し、家でもやってみたところ最高でした。
体を冷やすかき氷ですが、体を温める赤しその作用で、冷たいのに冷えすぎない、
夏にぴったりのデザートになるのです。
⑤紫蘇の香りのオリジナル商品
私、実は精油のブレンドや漢方茶のブレンドもしておりまして、
三島食品さんの“ゆかり”の香りを紫蘇の精油を使わずに再現したブレンド精油、
『山紫水明-shiso-』も販売しております。
正直、紫蘇焼酎の“鍛高譚”の方が似ている気もしますが、イライラや気巡りを改善したい時にぴったりの香りです。
また、体の湿気をカラッと吹き飛ばすオリジナルハーブティ、
『Dry me!!』も販売しております。
これを機に生活の中にしそをそっと香りやお茶にも忍ばせてみてはいかがでしょうか。
というわけで紫蘇、赤しそについてお話ししてきましたが、食べたい、食事に取り入れたい、と思っていただけましたでしょうか?
赤しそと言わずとも、青紫蘇、大葉は一年中手に入りますし、三島食品さんのふりかけ“ゆかり”や、同社から同名の希釈タイプの赤しそドリンクもネット等で手に入ります。
公式のふりかけのバリエーションに驚きます。
希釈タイプのドリンクはこちら。公式以外にもAmazonや楽天からも入手できます。
(割らずにそのまま飲めるタイプもあります。稀にスーパーで見かけることもあります。)
今は赤しそに出くわすことも多い季節ですから、見かけたら是非ドリンク作りに挑戦してみてください。
和菓子では白餡入りのお餅を赤しそで包んだものなどもあります。(私の大好物です。)
アロマ関連で言うと、赤しそや紫蘇の魅力的な香りは和精油、日本アロマとして商品化され近年その数も増えてきています。
香りを取り入れるのもストレスケアにおすすめです。
気がつけば接点は多い食材で、手を伸ばせばすぐに交友を深められる、身近な食材、赤しそ。
このラジオを聴いて、ブログを読んでスーパーに行ったら、紫蘇が手を振っているように見えることでしょう!!
では、善い週末をお過ごしください。

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